
この夏の米不足騒動で改めて注目されている日本のお米。 お米は、古くから日本人の食卓に欠かせない主食として親しまれてきました。四季折々の自然に恵まれた日本の風土は、質の高い米作りを支え、各地で特徴的な品種が育まれています。炊きたての白米は、その甘みや香りが豊かで、他の食材との相性も抜群です。日本の食文化を語る上で、お米の存在は欠かせません。
今や日本の各地で様々な品種のお米が開発されております。その数は800種以上とも言われ、新しい品種も定期的に開発されております。今回、地域や個人の好みによって異なることがありますが、一般的に評価の高いお米をご紹介します。
目次
3最高の味わいを求めて:美味しいお米ランキングTOP5
以下は日本国内で人気の高い美味しいお米の品種やブランドとなります。これらは、多くの消費者や専門家から高評価を得ているものです。
1.新潟県産コシヒカリ
特徴: 日本を代表するお米の品種。甘み、粘り、艶が抜群で、安定した品質を誇るお米。多くの地域で栽培されているが、特に新潟県産のコシヒカリは、気候や水質が適しており、一流の味わいとして知られています。ブランド力も強く、最高評価を受けることが多いです。
コシヒカリの作付面積は、日本国内の主要な品種の中で最も広く栽培されている品種です。2023年時点の統計によると、**コシヒカリの作付面積は約44万ヘクタール**であり、日本全体の水稲作付面積の約30%を占めています。
特に、新潟県、福島県、茨城県、栃木県、富山県、長野県などの地域で多く栽培されています。新潟県が最大の生産地であり、品質の高さでも知られています。コシヒカリは、全国で愛されているブランド米であるため、安定した需要があり、広範囲で栽培されていることがその作付面積の大きさを支えています。
2. 秋田県産あきたこまち
特徴: 粘りがありながらもほどよい硬さがあり、上品な甘みが特徴です。どんな料理にも合いやすく、バランスの取れたお米です。
あきたこまちの作付面積は、2023年時点で約5万ヘクタールとされています。これは、日本国内の水稲作付面積の中で、全体の約4%を占めています。
あきたこまちは主に秋田県で栽培されていますが、東北地方を中心に他の地域でも栽培されています。特に、秋田県では代表的な品種であり、作付面積の大部分を占めています。また、粘り気や甘み、冷めても美味しいことから、全国的にも人気が高い品種です。
3.山形県産つや姫
特徴: 「つや姫」はその名前の通り、炊き上がりの艶が美しく、甘みと旨みが強いです。冷めても美味しいため、おにぎりやお弁当にも人気。山形県が品質管理を徹底しており、高級ブランド米として定着・評価されています。
つや姫の作付面積は、2023年時点で約1.2万ヘクタールとされています。つや姫は主に山形県で栽培されており、その栽培面積の大部分は山形県内に集中しています。山形県は「つや姫」を特産品として推進しており、品質管理に非常に力を入れています。
つや姫はその艶やかな見た目と、甘みや旨みの強さが特徴で、近年、他の地域でも徐々に栽培が広がっている高級ブランド米です。
4.北海道産ゆめぴりか
特徴: 北海道の寒冷な気候で育まれたお米で、しっとりとした食感と豊かな甘みが特徴です。粘りが強く、食べ応えのある高品質なお米として人気があります。
ゆめぴりかの作付面積は、2023年時点で約1.5万ヘクタールです。これは、北海道を代表する高級ブランド米として、道内で広く栽培されています。特に北海道内では、気候や土壌がゆめぴりかの栽培に適しているため、安定した品質が保たれています。
ゆめぴりかはそのしっとりとした食感と豊かな甘みで、多くの消費者から支持されており、北海道のブランド米の中でも特に人気が高い品種です。作付面積は年々拡大傾向にあり、全国的にも認知度が上がっています。
5.福井県産いちほまれ
特徴: 「絹のような食感」と称されるほど滑らかで柔らかく、甘みと旨みのバランスが絶妙です。比較的新しい品種ですが、高評価を受け急速に人気を集めています。
いちほまれの作付面積は、2023年時点で約4,000ヘクタールです。福井県が誇る高級ブランド米として、県内を中心に栽培されています。「いちほまれ」は、福井県がコシヒカリに次ぐブランド米として開発し、品質の高さと上品な甘み、滑らかな食感で人気を集めています。
いちほまれは、福井県内で特に厳しい品質管理のもとで生産されており、そのため栽培地域は限られていますが、高級米として年々需要が増加しています。
これらの品種は日本国内で特に評価が高く、それぞれの特徴によって好みが分かれます。特に地域ごとの気候や水の質が、お米の味に影響を与えるため、産地選びも重要です。
「美味しいお米」とは?あなたはどれを基準で選びますか?
個々の好みによる部分もありますが、一般的に「美味しいお米」を決める要素とは何かをご紹介します。
1.香り
炊き上がったときの香りが良いこと。お米の香りが芳醇で、心地よい香りが広がると「美味しい」と感じやすいです。新鮮なお米ほど香りが立ちやすいです。
炊きたてのお米の香りは、食欲をそそる重要な要素です。特に、品種によっては独特の香りを持つものもあります。
2.甘み
炊き上がりのお米を食べた際に、口に広がる自然な甘みがあること。砂糖のような甘さではなく、米粒の持つほのかな甘みが感じられることが好まれます。
甘みや旨味が感じられることが重要です。お米の品種によって異なる風味があり、好みによって評価が変わります。
3.粘り
お米の粘り気が重要視されることが多いです。特に日本のお米(ジャポニカ種)は粘りがあるものが好まれます。粘り気が強すぎず、弱すぎないバランスが美味しさを引き立てます。
4.つや
炊き上がったお米が輝いていること、つまり「つや」があることが重要です。艶のあるお米は水分を適切に含み、ふっくらと美味しそうに見えます。
5.食感(歯ごたえ)
口に入れたときの食感も重要です。ふんわりとしていながらも、適度な弾力や歯ごたえがあることが理想的です。べたつきすぎない、程よい食感が「美味しい」と感じられます。
ふっくらとした食感や、適度な粘り気が求められます。炊き上がりの状態が良く、口の中での食感が心地よいことが美味しさに寄与します。
6.冷めたときの美味しさ
冷めても美味しいお米は、高品質とされています。例えば、おにぎりや弁当に使う場合、冷めた後でも甘みや食感が保たれるかどうかがポイントです。
7.炊き上がりの均一性
炊き上がったときに、すべての米粒が均一にふっくらとしていること。芯が残り、ムラがあると食感や味わいが劣ります。
お米の粒が均一で艶があり、炊き上がりが美しいことも美味しさの一因です。見た目が良いと、食欲が増すことがあります。
8.粘りと硬さのバランス
粘りが強すぎるとべたつき、硬すぎると口当たりが悪くなります。そのため、粘りと適度な硬さのバランスが取れているお米が理想的です。
9.水分含有量
お米は適度な水分を含むことが美味しさのカギです。水分が多すぎるとベタベタになり、少なすぎるとパサパサしてしまいます。お米の品種や炊き方によって、このバランスが取れることが重要です。
10.米粒の美しさ
お米自体の見た目も、食感や味に影響します。割れた粒が少なく、均一で形が美しいことが、見た目の美味しさを左右します。
これらの要素が揃っていると、一般的に「美味しいお米」と評価されることが多いです。皆さんはどれを重視してお米を選んでいますでしょうか。
あまり意識してこなかった要素もあったかと思われますので、食す際に改めて意識してみるのも良いのではないかと。
その他にも健康志向の高まりにより、玄米や特別な精米方法で栄養を保った「栄養価」の高いお米や、和食や寿司などでは、米の味が重要になるため、他の食材や「料理との相性」も美味しさの要素になることがあります。
これらの要素が揃っていると、一般的に「美味しいお米」と評価されることが多いです。皆さんはどれを重視してお米を選んでいますでしょうか。
あまり意識してこなかった要素もあったかと思われますので、食す際に改めて意識してみるのも良いのではないかと。
その他にも健康志向の高まりにより、玄米や特別な精米方法で栄養を保った「栄養価」の高いお米や、和食や寿司などでは、米の味が重要になるため、他の食材や「料理との相性」も美味しさの要素になることがあります。
お米は生もの!美味しいお米の購入方法
長期保存が可能なお米ですが、食材である時点で鮮度が関わってきます。美味しいお米を購入し、長くその美味しさを保つためには、いくつかのポイントがあります。以下に購入時の注意点と保存のコツをまとめました。
美味しいお米の購入方法
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- 新米を選ぶ
新米(収穫して1年以内のお米)は、水分含量が多く、甘みや香りが豊かです。秋に収穫される新米は、特に鮮度が高く、食感も良いので、新米の季節には積極的に選ぶと良いでしょう。
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- 精米日を確認する
精米するとお米は酸化が進むため、できるだけ精米日が新しいものを選ぶのがポイントです。スーパーなどでは、袋に精米日が記載されていることが多いのでチェックしましょう。
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- 信頼できる産地やブランドを選ぶ
各地には評判の高い米の産地やブランドがあります。前述のランキングで紹介した産地やブランドが有名です。また、地元の米農家から直接購入するのも一つの方法です。
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- 小さめの量を買う
お米は空気や光に触れると劣化しやすいので、家での消費ペースに合わせて1ヶ月以内に使い切れる量を購入するのがおすすめです。まとめ買いよりも、こまめに新鮮なお米を購入する方が美味しさを保てます。
美味しさ長持ち!お米の適切な保存のコツ
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- 涼しく、暗い場所で保管
お米は高温多湿を避け、直射日光の当たらない涼しい場所に保管します。理想的には15°C以下が望ましいため、夏場は特に注意が必要です。可能であれば、冷蔵庫の野菜室などで保管すると良いでしょう。
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- 密閉容器に入れる
開封後は、空気に触れると酸化が進むので、密閉できる容器や袋に移し替えて保存します。特に虫が発生しやすい時期には、防虫剤を一緒に入れるのも効果的です。
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- 冷蔵保存がおすすめ
長期間保存したい場合は、冷蔵庫や冷凍庫での保存がおすすめです。冷蔵庫では劣化を抑えつつ鮮度を保ち、冷凍保存ではさらに長く保存可能です。冷凍したお米は、炊く前にそのまま水に浸して炊飯すれば、風味が損なわれません。
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- 使う分だけ精米
玄米で購入し、使う分だけをその都度精米すると、新鮮な状態で美味しさを楽しめます。家庭用の小型精米機を使うのも一案です。
これらのポイントを押さえることで、より美味しいお米を長く楽しむことができます。
玄米から白米へ!正しい精米手順と注意点
鮮度をできる限り保つため、玄米を自宅で精米して白米にするご家庭も増えている昨今ですが、精米の際には、いくつかの手順と注意点を守ることで、より美味しく、安全に精米できます。以下に、正しい精米手順と注意点を説明します。
精米手順
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- 玄米を準備する
玄米は、殻が取り除かれた状態で栄養が豊富に含まれており、未精白の状態です。精米する前に、玄米の品質が良いかを確認しましょう。異物や変色した粒がないか、軽くチェックします。
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- 精米機の選定と設定
家庭用精米機を使用して精米します。最近の精米機は、精米度合いを細かく調整できるものが多くあります。以下のような精米設定が可能です
-7分づき米(少し精米):外側の糠(ぬか)部分を少し残して、栄養価を保ちます。
-5分づき米:白米に近づきますが、少し玄米の風味や栄養が残ります。
-白米:完全に糠を取り除いた状態で、一般的な白米になります。
- 精米する
精米機に玄米を入れ、設定に応じてスタートします。家庭用精米機では、通常数分で精米が完了します。量が多い場合、精米する時間も長くなるため、取扱説明書に従って正しく設定しましょう。
精米後の処理 精米が完了したら、白米は糠と分離されています。精米機内に残った糠を取り除き、精米後のお米は一度軽く水で洗ってから炊くのが良いです。特に、糠が残っていると炊飯時ににおいが強くなるため、洗い流すことが重要です。
精米時の注意点
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- 精米機の定期的なメンテナンス
精米機を使用すると、内部に糠が溜まります。これが原因で機械の性能が低下し、カビや虫の発生につながることがあります。精米機を使った後は、必ず糠を取り除き、清掃を行いましょう。
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- 精米後のお米の鮮度管理
精米後のお米は玄米に比べて酸化しやすく、鮮度が落ちやすいです。精米したての白米を早めに炊くことが最もおいしい状態で食べるポイントです。可能なら、使う分だけをその都度精米すると良いです。
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- 精米機の容量を守る
精米機に一度に大量の玄米を入れると、精米が均一にできず、機械に負担がかかることがあります。機械に指定されている容量を守り、少量ずつ精米するのがコツです。
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- 保存場所の選定
精米後の白米は、特に夏場や湿気の多い時期はカビや虫の発生が心配です。精米した後は、できるだけ早く消費し、保存する場合は密閉容器に入れ、冷蔵庫や涼しい場所で保管しましょう。
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- 玄米の保存に注意
精米前の玄米自体も保存環境に気を配る必要があります。玄米は白米よりも保存期間が長いですが、高温や湿気に弱く、保存環境が悪いと虫が発生することがあります。涼しい場所に保管することが大切です。
これらの手順と注意点を守れば、自宅でも手軽に美味しい白米を精米することができ、より豊かな食卓を楽しむことができます。
オススメだけど希少故にスーパー等ではほぼ見かけない 高品質で美味しいお米を取り扱う通販サイト紹介
美味しくて安全なお米は誰もが理想としていますが、栽培が難しく大量に生産できない希少性のためスーパーには並んでいないお米も多々あります。こちらの記事をご覧いただいた皆様のために、そんな隠れた逸品を取り扱うオススメの通販サイトをご紹介します。
農薬不使用・化学肥料不使用・除草剤不使用で、美味しさと健康を目指した「生きもの田んぼのお米」を取り扱う「ゆうきやオンラインショップ」
「ゆうきやオンラインショップ」は、長野県佐久市の契約農家、市川さんの生産する特別栽培米や玄米など、農薬や化学肥料、除草剤を使わずに育てられた「生きもの田んぼのお米」を中心に販売する通販サイトです。
生きもの田んぼのお米、米加工品販売 ゆうきや公式オンラインショップ
「生きもの田んぼ」の生態系を大切にする農法で育てられ、安心・安全にこだわった「こしひかり」や、希少品種「いのちの壱」などを取り扱っています。
また、これらのお米の定期便販売も行われており、米不足に見舞われても安定した供給が可能なサービスも取り扱っています。
その他にも季節限定のギフトセットもあり、特にお歳暮シーズンには、市川さんのお米を使った手造りの揚げ餅や米粉を使ったパンなども人気です。
※「いのちの壱」は大粒で高品質な米の品種です。2007年、2008年は2年連続で「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」で日本一に輝いた品種でもあり、米・食味鑑定分析コンクールでも2006年~2009年までの4年間連続して金賞を受賞するなど、数々の輝かしい結果を残しています。
主に岐阜県を中心に栽培されており、その特徴は、粒が大きく、豊かな甘みともちもちした食感です。炊き上がると艶やかで、冷めてもおいしいため、おにぎりや弁当にも適しています。
この品種は、通常の米に比べて1.5倍から2倍の大きさがあり、見た目にも特徴的です。しっかりとした食感と深い味わいがあり、贅沢なご飯として家庭の食卓や贈答品としても高い人気を誇っています。
美味しいお米で日々の食卓を彩ろう
お米はそれ自体に特別濃い味わいがあるわけではなく、それ故に様々なほかの料理と組み合わせることができ、その甘みや食感が料理の美味しさを引き立てる、大変奥深い食材です。
味の濃いものばかりだと白いご飯が恋しくなるように、日本人にとってお米は食卓に欠かせないものとなっており、美味しいお米で日々の食卓を彩ることは、日本の食文化においてとても重要です。
新鮮で高品質な品種を選び、正しい炊き方や保存方法を実践すれば、日々の食事がより豊かで満足感のあるものになります。
ゆうきやオンラインショップの紹介で取り上げました「コシヒカリ」や「いのちの壱」などの銘柄は、それ自体の美味しさでシンプルなご飯そのものが主役となり、焼き魚や味噌汁など、和食との相性が抜群です。美味しいお米で日々の食卓を彩り、家族や友人と一緒に食事を楽しんでください。
ご興味のある方はオンラインショップへ
すぐに購入したい方は、オンラインショップでも購入いただけます。